片平キャンパスの歴史を語る，明治期の木造教室
きゅうせんだいいがくせんもんがっこうはくぶつ・りかがくきょうしつ（とうほくだいがくほんぶとう3）
旧仙台医学専門学校博物・理化学教室（東北大学本部棟3）
Kyu Sendai igaku senmon-gakko Hakubutu・rikagaku-kyoshitsu (Tohoku daigaku honbuto 3)
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解説
Description
仙台医学専門学校は，明治34年(1901)に設立された学校で，明治20年に設置された第二高等中学校（後の第二高等学校）医学部を前身とする。明治45年に東北帝国大学に包摂され，医学専門部となったが，大正4年(1915)に東北帝国大学医科大学（後の医学部）が北四番丁に設置されるのに伴って，大正7年に廃止された。
旧仙台医学専門学校博物・理化学教室（東北大学本部棟3）は，木造平屋建，寄棟造，瓦葺一部銅板葺で，北を正面とする東西棟と，その東に接続する南北棟部分からなる。外壁は下見板張。内部は北側に片廊下を通し，南側に諸室を配す。明治37年の建築で，東北大学片平キャンパス草創期の景観を今に伝える建物である。
仙台医学専門学校が東北帝国大学に統合された後は教室や学生診療所に用いられ，現在は公開施設及び事務室とされている。