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子平町の藤

江戸時代から知られる,伊達政宗から拝領したと伝わる藤

しへいまちのふじ

子平町の藤

Shiheimachi no Fuji

In English
指定区分
Classification
仙台市指定 / 天然記念物
年代
Age
安土桃山時代

Quantity
1株
指定年月日
Designated Date
平成23年(2011) 07月01日

所在地
Location

仙台市青葉区子平町

解説
Description

 子平町の藤は,仙台藩初代藩主伊達政宗が,朝鮮出兵に際して文禄2年(1593)に朝鮮半島から持ち帰ったものを,所有者である千田家の先祖が拝領したと伝えられる。
 江戸後期の文献からも, 当時の町名である「半子町(はんこまち)の藤」として知られていたことが伺える。半子町は,仙台開府時に旗本足軽が配された地域の町名であり,藩に謹仕した代々の千田家も,以来当地に居住していると伝える。判子町は昭和42年(1967)の住居表示制の実施により,子平町と町名変更された。「仙台年中行事大意」(嘉永2年・1849)には,当時で230年余の古株である旨の記載があり指定時現在において樹齢約420年の古木と推定される。
 景観上の美的価値や長い花房,樹齢,株の大きさといった植物学的な希少性に加え,その由緒から歴史的価値も高く,「子平町の藤」として, 300平米の藤棚全体仙台市指定保存樹木(昭和50年6月5目指定)に指定されているが,このうち,政宗からの拝領と伝えられる1株と,それを中心とした藤棚の範囲を文化財指定するものである。

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