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朝鮮古刊本

15世紀末から16世紀の朝鮮本46部262冊

ちょうせんこかんぼん

朝鮮古刊本

Chosen Kokanbon

In English
指定区分
Classification
宮城県指定 / 書跡
年代
Age
室町時代

Quantity
一括
指定年月日
Designated Date
平成16年(2004) 06月29日

所在地
Location

宮城県仙台市泉区紫山1丁目1-1
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解説
Description

 宮城県図書館所蔵の朝鮮本46部(伊達文庫39部,養賢堂文庫5部,小西文庫1部,菊田文庫1部) 2622冊は,すべて16世紀以前に刊行された古刊本であり,韓国で定めている貴重書にあたる。なかでも,「楽書」,「伊川撃壌集」,「元詩体」は15世紀末の刊本の可能性があり,とりわけ希少価値があるとされている。
 また,韓国における朝鮮本のうち冊数の多い書籍の場合は,ごくわずかの部分しか残っていない零本や残本がほとんどであるが,宮城県図書館所蔵の朝鮮本は完本が多い。
 さらに,「楽書」などの7部は,韓国では存在が確認されていない貴重な古刊本である。宮城県図書館所蔵の朝鮮本には,朝鮮出版文化が誇る鋳字(金属活字)のうちの5種15部の「銅活字本」や,李朝時代に国王から賜った「内賜本(4部)」のような珍重なものも含まれており,これらの刊本が日本の近世古活字本の出版活動に与えた影響も見過ごすことはできないとされている。
 「伊達文庫」以外の文庫に属する朝鮮本も,元来は伊達家旧蔵と推定され,いずれも仙台藩との関わりが深く,今後伝来の経緯などを研究する上でも貴重な資料である。(宮城県図書館所蔵)

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