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二塚古墳

刳抜(くりぬき)式石棺を持つ,古墳時後期の前方後円墳。

ふたつかこふん

二塚古墳

Futatsuka kofun

種別区分
古墳・墓
年代
古墳時代
面積
400㎡

所在地

仙台市太白区鹿野2丁目
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解説

二塚古墳は,市の南部にあり,JR長町駅の西1kmに位置する。昭和24年(1949)に削平されたため詳細は不明だが,文政年間(1818~1830)の絵図には,2つの塚がつながった形で描かれており,西に前方部を向けた前方後円墳であるとの報告がある。標高は約17mで,遺跡の面積は約400㎡である。古墳時代後期前半(6世紀前半)の築造と考えられる。丘陵裾の平野よりやや高いところに立地し,主軸長30m,後円部径・前方部長ともに15m,高さは後円部4m,前方部2.5mほどであったとされる。明治38年(1905)から39年頃,後円部から凝灰岩製の刳抜(くりぬき)式石棺の身が出土した。石棺は長さ約2.6m,幅約1m,高さ約79cm,穴の深さ約30cmで,上縁が印籠造りに造られているが,蓋は発見されていない。墳丘から円筒埴輪が採集されたと伝えられている。古墳の被葬者は,刳抜式石棺を持つ点から,首長クラスであると考えられる。

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