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京ノ中遺跡

平安時代の集落跡。

きょうのなかいせき

京ノ中遺跡

Kyononaka iseki

種別区分
集落跡
年代
平安時代
面積
8,907㎡

所在地

太白区富沢
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解説

京ノ中遺跡は、市の南部にあり、地下鉄富沢駅の西約1㎞に位置する。郡山低地の南西端部、標高約18mに立地しており、遺跡の面積は約8,900㎡である。平成25(2013)年に土地区画整理事業に伴って仙台市教育委員会による試掘・確認調査が行われ、竪穴住居跡がみつかったことから、平成26年に遺跡として登録された。
京ノ中遺跡はこれまでに2回の発掘調査が行われており、平成26(2014)年の第1次調査では、平安時代の竪穴住居跡2軒や溝跡、土坑、ピットがみつかっている。竪穴住居跡は平面形が正方形で、ともに東側にカマドが作られており、一方の住居跡からは鉄製の紡錘車などがみつかっている。溝跡は調査された範囲の外側までのびており、全体は把握できていない。
平成30(2018)年の第2次調査では、平安時代から中世の竪穴遺構や掘立柱建物跡、これらを囲うような木柵跡や溝跡がみつかっている。また、奈良時代から平安時代の竪穴住居跡15軒がみつかっている。そのうち1軒からは多量の炭化材や焼土がみつかっており、焼失した住居と考えられている。
京ノ中遺跡では平安時代の集落が営まれていたと考えられている。遺跡周辺には、鍛治屋敷B遺跡、六本松遺跡、鍛治屋敷前遺跡、鍛治屋敷A遺跡など平安時代の遺跡が分布しており、相互の関連が考えられる。

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