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青葉山E遺跡

県内でも出土例の少ない,縄文時代早期の土器が大量出土。

あおばやまいーいせき

青葉山E遺跡

Aobayama-e iseki

種別区分
包含地
年代
縄文時代 弥生時代 平安時代
面積
25,400㎡

所在地

青葉区荒巻字青葉
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解説

青葉山E遺跡は,市の中心部に近く,JR仙台駅の西約4kmの東北大学青葉山キャンパス内に位置する。広瀬川によって形成された河岸段丘(青葉山段丘)上に立地している。標高約150mで,面積は約25,400㎡である。昭和59年(1984)から平成14年(2002)にかけて,東北大学による発掘調査が7度行われ,旧石器時代の遺物,縄文時代の遺物や竪穴住居跡,弥生時代,平安時代の遺物などが発見されたと報告されている。縄文時代の遺物については,県内でも出土例の少ない縄文時代早期中頃の土器や石器が大量に発見されたほか,縄文時代早期終わり頃,縄文時代中期,縄文時代晩期の土器や石器なども発見されている。また,早期終わり頃と考えられる竪穴住居跡が2軒発見されている。弥生時代,平安時代の遺物については,量が少なく,詳細は不明であるが,当地において人々が何らかの活動を行っていたことが伺える。旧石器時代の遺物については,中期,後期旧石器時代の石器が計20点,礫(れき)が計8点出土したとされていたが,平成12年に発覚した前・中期旧石器ねつ造問題を受け,日本考古学協会が検証を行った結果,中期旧石器時代とされた石器11点,礫1点には学術資料としての価値がないと判断されている。また,ナイフ形石器やエンドスクレイパーを含む,後期旧石器時代とされた石器9点,礫7点については,周辺での多数の類似例による検討が可能になるまで,学術的な価値についての判断は保留されている。これを受けて宮城県では,青葉山E遺跡について,平成15年に旧石器時代遺跡としての登録を抹消している。

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