平成24年4月9日
仙台市立荒町小学校
第1学期入学式 校長式辞
1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
さあ、皆さんは今日から仙台市立荒町小学校の1年生です。
この3月に保育園や幼稚園を卒園された皆さんが、学校に入学してくるのを先生方はもちろん、2年生から6年生まで、首を長くして待っていました。
皆さんをお迎えして、このあと、2年生の代表のお友達が、おむかえの演技を見せてくれます。これを見れば、荒町小学校はどんな勉強をするのか、よくわかるでしょう。楽しみですね。
荒町小学校の1年生になった皆さんに守ってもらいたいことを3つお話します。
1つめは、「元気に挨拶をしましょう」ということです。
朝起きたらお家の人に「おはようございます」。学校に行くときには「行ってきます」。学校に着いて友達や先生に会ったら、「おはようございます。」
朝、校長先生が校門に立ち、皆さんが来るのを待っています。明日の朝から、元気に「おはようございます。」と言いましょう。
2つめは、「交通事故に気をつけましょう」ということです。
車や自転車にぶつかったら大けがをしてしまいます。道路を横切る時には、必ず横断歩道を渡りましょう。その時には、右を見て、左を見てまた右を見て、車が止まってくれたのを確かめて、手を高く上げて道路を渡りましょう。
皆さんの大切な命は、一つしかありません。事故にあわないように気をつけましょう。
3つめは、「早寝、早起き、朝ごはん」です。(絵を見せる)
学校はとても楽しいところです。朝ごはんをしっかり食べると、元気に遊んだり、勉強したりできます。給食もとてもおいしいです。たくさん遊び、体を動かすと、早く眠たくなります。夜、八時半に寝ると、朝は、6時半には、気持ちよく目が覚めます。すると、朝ごはんもおいしく、お変りもできます。学校に来ると、また、元気に遊んだり、勉強したりできます。「早寝、早起き、朝ごはん」皆さん、言ってきましょう。
三つのお話、覚えましたか。
「元気に挨拶をしましょう」「交通事故に気をつけましょう」「早寝、早起き、朝ごはん」でしたね。この3つの約束を守って、荒町小学校の立派な1年生になりましょう。では、明日から元気に学校に来てください。
保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。大震災から1年が経ちましたが、様々な影響がある生活の中で、元気に入学式を迎えられましたことに、改めてお喜び申しあげます。お子さんたちは、本日から、義務教育の第一歩を踏み出すわけですが、私たち荒町小学校の教職員一同は、ただいま大切なお子様をしっかりお預かりいたしました。誠心誠意努力する覚悟です。
環境の変化は、子供たちに不安と緊張感を与えます。できるだけ早い時期にこれらの不安や緊張感を取り除き、学校生活に慣れるようご家庭での生活習慣をよろしくお願いいたします。まずは、8〜9時間の十分な睡眠時間の確保と朝食をしっかりと食べさせて登校させてください。
6もう一つお願いがあります。皆さんのお子さんがとても大切なように、1年生77名もかけがえのない子どもたちです。学校はかかわり合いながら学んでいくところです。1年間過ぎた時、ご自分のお子さんだけでなく、77名の子どもたち全員がお互いに大きく成長できたことを喜び合える保護者の皆さんであっていただきたいということです。ご協力をお願いいたします。今年も、1年生のそれぞれの学級に、保護者OBの方による生活学習サポーターの皆様が6月頃まで毎日各教室に入っていただき、担任と一緒に生活をサポートします。どうぞ心配なことがあれば、担任をはじめ、生活学習サポーター、教頭、校長に遠慮なくご相談ください。
最後になり恐縮ですが、本日はご多用にもかかわらず本校PTA三田村会長様、本校同窓会飯岡会長様、五橋中学校郷家校長先生、仙台市議会議員庄司あかり先生をはじめ、多くの御来賓の皆様方に、本校の入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。大震災からちょうど1年がたちますが、県内を見れば、東日本大震災の影響はまだまだ深い傷跡を残しております。しかし、子どもたち、特に新1年生の笑顔は復興への希望の光です。子供たちの安全確保、確かな学力の充実に向け、地域の皆様とともに歩む学校づくりを、より一層進めてまいります。今後ともよろしくご協力をお願いいたします。
1年生の皆さん、お話の聞き方、立派ですね。これでお話を終わります。
続いて、皆さんお待ちかねの1年生の担任の先生を紹介します。
1年1組 行本 忠司(ゆきもと ただし)先生です。
さあ、ゆきもと先生と呼んでみましょう。
1年2組 大槻 千晶(おおつき ちあき)先生です。
さあ、ちあき先生と呼んでみましょう。
1年3組 三浦 昴也(みうら こうや)先生です。
さあ、みうら先生と呼んでみましょう。
1年なかよし学級 佐々 裕子(ささ ゆうこ)先生です。
さあ、ゆうこ先生と呼んでみましょう。
早く名前を覚えましょう。以上です。
平成24年4月9日
仙台市立荒町小学校
第1学期 始業式 校長あいさつ
皆さん、進級おめでとうございます。
それぞれ一年ずつ上の学年になった気持ちはいかがですか。
今日は平成24年度の始まりの日です。今年の荒町小学校の子どもの数は、478名、クラスの数は、18学級です。
始業式にあたり、皆さんにやってもらいたいことがあります。
1つ目は、「友達と早く仲良くなろう。」ということです。
どの学年もクラス替えがありました。はじめて一緒のクラスになるお友達もいます。
また、この4月から24名のお友達が転校してきました。遠くは札幌市、東京、群馬県の前橋市などです。初めて荒町小学校に転校したお友達は不安でいっぱいかもしれません。荒町小学校の親切で優しい皆さんが、進んで挨拶をして、声をかけ、荒町小学校の良いところをたくさん教え欲しいと思います。そして、早く助け合える仲の良い友達になってください。
2つ目は、「目標を立てて、かんばろう。」ということです。
皆さんは、それぞれ一年ずつ上の学年になりました。新しい学年で新しい勉強が始ま
ります。2年生の皆さんはかけ算九九の勉強を楽しみにしている人もいるでしょう。3年生は、リコーダーを吹いたり、毛筆書写の時間を楽しみにしたりしている人もいるでしょう。4年生は、クラブ活動や白萩児童会のゆうゆうフェスティバルにお店を出すことを楽しみにしている人もいるでしょう。5年生は、初めての委員会活動が始まります。6年生は、荒町小学校のリーダーとして、模範を示し、1年生を迎える会など、荒町小学校をしっかりリードしたいと思っている人が多いと思います。この後、3年生と5年生の代表の人が、今年の目標やめあてを発表してくれます。皆さんも自分の考えた目標を目指して、努力しましょう。
3つ目は、「1年前の地震や津波の被害に負けないで、今年も、皆さんが、何をすることができるか考えてください。」ということです。
荒町小学校は、幸いなことに、2年前に立て直した新しい校舎と体育館で、今日、始
業式を行っています。しかし、同じ仙台市でも、津波で校舎が流されたり、壊れて使え
なかったりしたために、他の学校の校舎を借りたり、校庭に建てられたプレハブ校舎を
使って、新学期をスタートする学校が、11校あるのです。また、住む家がなくなり、
仮設の住宅や借り上げのアパートなどで生活している人々が今でもたくさんいるので
す。そのような人たちに、「皆さんから、勇気と励ましと生きる希望を伝えてほしい。」
と思います。
昨年、皆さんは、「荒町に笑顔の花を咲かせよう」という素敵なスローガンを作りま
した。今年も各学級で話し合い、代表委員会で、スローガンを考え、それぞれの委員会で、皆さんが笑顔になれるように、活動をして欲しいと思います。
荒町小学校のよい子の皆さん、今日の校長先生が伝えたいことは、これです。
「ともに 前へ 仙台。できることから創めよう。」
仙台の子どもたちが、みんなで力を合わせ、ともにがんばっていけるように、それぞ
れの学年、学級で、話し合って、皆さんのできることを、ぜひ形に表してください。お
願いします。
今日は、午後から入学式があり、新しい1年生が入学してきます。温かく迎え、親切
してあげてください。
それでは、新しい学年のスタートです。皆さんの今日の張り切った気持ちと今年度の
目標を忘れないで、この1年間をしっかり勉強していきましょう。
以上で、校長先生のお話を終わります。
平成23年度 卒業式式辞
平成24年3月16日(金)
平成23年度 仙台市立荒町小学校 卒業式 式辞
校長 堀越 清治
例年にない大雪で厳しかった寒さも和らぎ、春の訪れが感じられる今日、平成23年度の卒業式を迎えました。めでたく荒町小学校を巣立つ八十八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今日の皆さんの卒業式に本校PTAの三田村会長様、同窓会会長の飯岡先生、四月から皆さんの多くが通学する五橋中学校の橋校長先生をはじめ、日頃からお世話になっている地域の方々など、多くのご来賓の皆様がお祝いにおいでくださっております。
このような温かい雰囲気の中で卒業式ができますことを感謝申し上げます。ありがとうございます。
ただ今一人一人に小学校六か年の課程を立派に終了した証としての卒業証書をお渡ししました。校長として、皆さんの名前を一人一人丁寧に書きました。皆さんの手にあるその卒業証書には、6年間のさまざまな思い出がこもっています。また、皆さんに対するお家の方や地域の方々、先生方の期待と限りない愛情が織り込まれています。6年間の小学校生活を見事に成し終えた皆さんの表情からは、その期待に応えるかのような自信と満足感を感じ取ることができます。
四月からは義務教育の次の段階である中学校に進みます。きっと素晴らしい中学校生活を送ることができると確信しています。
それは、皆さんが今まで荒町小学校を明るく、楽しくリードした、頼もしく、しかも優しい姿があったからです。
昨年三月、千年に一度とも言われる大震災が発生し、市内全域が停電や断水、時々大きな余震が続く中、荒町小学校においても1300名を超える多くの避難者を受け入れました。
今年の六年生は、その大変な状況の中から立ち上がり、「自分たちにできることは何か」を合言葉にみんなで力を合わせ、「荒町に笑顔の花を咲かせよう」プロジェクトのリーダーとして、見事に力を発揮してくれました。たとえば、あいさつ委員会は毎週水曜日校門前で行き交う通勤通学の方々にもあいさつを呼びかける取組を、掲示委員会は元気が出るような詩などの掲示を、スクールバンドはチャリティコンサートの開催を、また仙台七夕まつり「星に願いを。復興へ児童生徒八万人の思い」に飾るための千羽鶴の折り方を6年生が優しく指導するなど、復興に向けたさまざまな行動を起こしました。
11月の音楽発表会では、「音楽でみんなの心を一つに」のサブテーマのもと、6年生は、「ふるさと」「明日があるさ」などの歌や演奏を披露し、見てくださった方々に多くの感動を与えたりするなど、困難な状況でも、友達や下級生を思い、家族や地域の人々を思い、自分の役割をそれぞれに果たそうとしながら、荒町に多くの笑顔の花を咲かせてくれました。このように、下級生の模範となるような前向きな優しい心や行動からも、すばらしい中学生になれると期待しています。
皆さんの門出にあたり、二つのことをお話します。
第一は、「感謝の心を忘れないでください。」ということです。皆さんは、この大震災を通して、「あたりまえ」のことは、「あたりまえ」でなかったことを理解しました。
電気のある当たり前の暮らし。スーパーに当たり前に並ぶ豊富な商品。そして今日も、明日も、明後日も、大切な人に、直接、あるいは電話やメールを通して言葉を交わせる当たり前の毎日。これらのことは決して、あたりまえではなく、「ありがたい」ことであったのです。お家の人、地域の方々など、多くの人の努力や工夫、偶然や運命によって、私たちの当たり前は成立しているのです。そのことに気づいたとき、人は、「ありがとう」という感謝を口にします。感謝の中からこそ、人には思いやりの心が、物に対しては大切にする心が生まれます。今日、家に帰ったらまずお家の人に、「お陰様で卒業できました。ありがとうございました」と、しっかり感謝の言葉をかけてください。
二つ目は、「大いに夢を語りましょう」ということです。卒業する皆さんには、今、どんな夢や希望があるのでしょうか。ここで話す「夢」は、将来実現した願いであり、理想や希望です。
「ぼくは、ロケットの操縦士になりたい。わけは、宇宙のいろいろなことが分かるから。」これは、平成17年、日本人として初めて宇宙で船外活動を行った宇宙飛行士の野口聡一さんの小学校1年生の時の夢だったそうです。野口さんが「宇宙飛行士」という職業を意識したのは、当時高校生になった1981年4月、アメリカのスペースシャトルの最初の打ち上げをテレビでみたときだったそうです。日本で宇宙飛行士の最初の募集が発表されたのが、その年の暮なので、まだまだ「宇宙飛行士は、夢物語」と思われも仕方のないことでした。しかし、子どものころに抱いた夢をあきらめることなく、その後の進学、就職もそれに近い分野を選んで進んでいったということです。小さい時からの夢を現実にかなえた一人です。
アメリカのメジャーリーグで活躍しているイチロー選手や松井秀樹選手は、小さいころからプロ野球選手を夢見て、厳しい練習に励んできました。プロの道に入って活躍してからも、さらに大リーグという次なるステップをめざして、努力することを怠ることがありませんでした。
6年前に開かれたトリノオリンピックの女子フィギアスケートで金メダルに輝いた仙台市出身の荒川静香選手がいます。大きく上体を反らせたイナバウアーという技ができることで有名になった選手ですが、その前のソルトレイクシティー大会では、代表選手になれず、苦しい時を過ごしました。しかし、トリノでメダルを取りたいという希望に向かってコツコツと練習を重ね、それが大きな自身となり、他の選手がプレッシャーでミスをする中、荒川選手は力をすべて出し切り、見事、金メダルに輝いたのでした。
「夢」や「希望」というのは、努力の原動力であり、前向きに生きようとする強い精神の源です。そして、たくさんの人々の希望、また、それらが生み出す様々な努力が合わさり合い、積み重なって、新しい時代が拓かれていくのだと思います。
卒業にあたり、先生からのメッセージはこれです。卒業文集にも書きましたが、「夢に届くまでのステップがある」
皆さんには、それぞれ夢や希望があります。大きな夢も小さな夢もそこに届くまでにはそれぞれの道があります。これからその夢に向かって一歩一歩努力することが、皆さんの生きる喜びを生み出すことになります。
中学校に行っても、元気な姿を見せに荒町小学校に来てください。そして、その時その時の夢や思いを語ってください。先生方はみんなで応援しています。
結びになりましたが、保護者の皆様に一言、お慶びを申し上げます。本日は、誠におめでとうございます。大きくたくましく成長されたお子さんの晴れ姿をどのようにご覧になられたでしょうか。胸いっぱいの喜びと満足感、そして親としての誇りではないでしょうか。大震災の被害や影響が残る中で、これまでお育てになられたご努力とご苦労に、心から敬意と祝意を表したいと思います。限りない可能性をもって、未知の世界にチャレンジしていくお子さんに、急がず、休まず、着実な歩みを続ける夢と勇気を持ち続けるよう、支えていただくことをお願いします。
私たち教職員一同もこの先を見守りつつ、お役に立つ努力を続けてまいりたいと思います。今日まで、本校に対していろいろお力添えいただきましたことに、深く感謝申し上げます。
それでは、無限の可能性あふれる八十八名の卒業生の皆さんの前途に幸多かれと祈って、これで、はなむけの言葉といたします。
お話朝会 講話
平成23年5月10日(火)
あいさつはこころのリボン
堀越 清治
おはようございます。
新しい年度の学校がスタートして、明日でちょうど一か月になります。
校長先生が毎朝、校門のところで皆さんを迎えていると、「おはようございます」と元気にあいさつするお友達がいて、うれしくなります。
1年生、2年生の元気なあいさつを受けると、先生までとても元気が出てきます。
また、最上級生になる6年生の皆さんの丁寧なあいさつを受けると、先生の気持ちまでさわやかになり、うれしくなります。
でも、あいさつをする声が小さかったり、黙って通り過ぎたり子どもたちをみると、気持ちがまだ眠っているのかな、いやなことがあったのかな、家を出るとき「いってきます」のあいさつはしてきたのかなと、心配になってしまいます。
皆さんは、家を出るとき、「行ってきます」といいますね。「行ってきます」の言葉の中には、「今出かけます。元気で帰ってくるから心配しないでね。」という気持ちが込められています。
また、見送るおうちの人は、「車に気をつけて、元気にかえってきてね」の心を込めて、「行ってらっしゃい」と声をかけてくれます。
4月に、荒町小学校に着任して、うれしかったことがあります。
6年生の若生くんが、歓迎のあいさつの中で、『荒町の「あ」は、あいさつが元気な荒町小の「あ」です。1年生から6年生まで、みんな元気にあいさつをします。友達や先生ばかりでなく、学校にいらしたお客様にも元気にあいさつすることができます。』と、紹介してくれました。
あいさつの良さは、荒町のよい伝統ですね。
あいさつ委員会では、荒町小学校の皆さんを元気にする「あいさつ運動」を考えているようです。楽しみですね。
「おはようございます」「行ってきます」「さようなら」「こんにちは」「ただいま」などのあいさつは、自分とまわりの人の、心を結んでくれるすてきな心のリボンです。
元気なあいさつであふれる荒町小学校にしていきましょう。
平成23年度 入学式式辞
平成23年4月11日
1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
さあ、皆さんは今日から仙台市立荒町小学校の1年生です。
この3月に保育園や幼稚園を卒園された皆さんが、学校に入学してくるのを先生方はもちろん、2年生から6年生まで、首を長くして待っていました。
荒町小学校に入学された1年生をお迎えして、このあと、2年生がアトラクションを見せてくれます。これを見れば、荒町小学校はどんな勉強をするのか、よくわかるでしょう。楽しみですね。
3月11日には、大きな大きな地震が起きました。怖かったですね。でも、皆さんが入るこの荒町小学校は、1年前に新しくできたばかりのとてもつよい建物で、びくともしません。
荒町小学校の1年生になった皆さんに守ってもらいたいことを3つお話します。
1つめは、「元気」ということです。
病気やけがをしないで、交通事故にもあわないで、毎日元気に来るということです。朝、「行ってまいります」とおうちの人に、元気にあいさつして、休まずに学校に来てください。
2つめは、「やる気」ということです。
どんなことでもやる気を出して頑張ることです。やる気のある子は勉強が大好きです。先生のお話をよく聞きます。自分で考えます。良いことをどんどんやります。学校は、みんながやる気を出して、一生懸命勉強するところです。そのために、先生も、いっぱいお手伝いしますよ。
3つめは、「勇気」ということです。
朝起きたくないな、学校に行きたくないな、などというわがままな心に負けないで勇気をもってほしいと思います。勇気を持つことは、皆さんをやさしい子にしてくれます。
元気、やる気、勇気の3つの心をもって、荒町小学校の立派な1年生になりましょう。
では、明日から元気に学校に来てきださい。
保護者の皆様に一言申し上げます。
保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。大震災の不自由な生活の中、元気に入学式を迎えられましたことに、改めてお喜び申しあげます。お子さんたちは、本日から、義務教育の第一歩を踏み出すわけですが、私たち荒町小学校の教職員一同は、ただいま大切なお子様をしっかりお預かりいたしました。誠心誠意努力する覚悟です。
環境の変化は、子供たちに不安と緊張感を与えます。この今の心の変化を考慮し、できるだけ早い時期にこれらの不安や緊張感を取り除き、学校生活に慣れるようご家庭での生活習慣をよろしくお願いいたします。まずは、8〜9時間の十分な睡眠時間の確保と朝食をしっかりと食べさせて登校させてください。ご協力をお願いいたします。今年度から、1年生のそれぞれの学級に、保護者OBの方による生活学習サポーターの皆様が、7月まで毎日、,各教室に入っていただき、担任と一緒に生活をサポートします。どうぞ心配なことがあれば、担任をはじめ、生活学習サポーター、教頭、校長に遠慮なくご相談ください。
最後になり恐縮ですが、三田村PTA会長様をはじめ、御来賓の皆様、本日はご多用にもかかわらず、本校の入学式にご臨席を賜り、ありがとうございます。大震災からちょうど1か月目にあたる本日、御来賓の皆様、地域の方々のご支援により、学校再開ができましたことに深く感謝いたしております。
現在、荒町小学校の施設の充実の最後にあたる校庭整備工事を進めております。折からの東日本大震災の影響でまだまだかかりますが、子どもたち、特に新1年生の笑顔は復興への希望の光です。子供たちの安全確保、確かな学力の充実に向け、地域の皆様と共に歩む学校づくりを、この大震災を契機により一層進めてまいります。今後ともよろしくご指導ご協力をお願いいたします。
以上をもちまして、校長式辞といたします。
続いて、皆さんお待ちかねの1年生の担任の先生を紹介します。
1年1組 櫻井 恵美(さくらい えみ)先生です。
さあ、えみ先生と呼んでみましょう。
1年2組 大風 由美子(おおかぜ ゆみこ)先生です。
さあ、ゆみこ先生と呼んでみましょう。
早く名前を覚えましょう。以上です。
第1学期始業式
皆さん、進級おめでとうございます。
それぞれ一年ずつ上の学年になった気持ちはいかがですか。
今日は平成23年度の始まりの日です。今年の荒町小学校の子どもの数は、457名、クラスの数は、17学級です。
皆さんは、この4月、希望に満ちた春を迎えるはずでした。しかし、この春は、皆さんや私たちにとって、とてもつらい春になってしまいました。
そうです。3月11日(金曜日)、あの巨大地震と大津波が東日本を襲ったのです。津波で家が流されたり、家族を亡くしたり、あるいは今も避難所から学校に通っている人もこの仙台市や宮城県にはたくさんいるのです。
皆さんは、あの時、校舎が大きく揺れる中で、先生のお話をよく聞き、机の下に頭をかくし、身を守りました。おうちの人に迎えに来ていただき、自分のそれぞれの家に帰りました。しかし、暗くなっても電気がつかず、水道も、ガスも出ませんでした。ものが落ちたところを片づけ、家族が寄り添って、ろうそくや懐中電灯をつけ、時々地震で揺れる中、暗い夜を過ごしましたね。中には、この荒町小学校の体育館で、大勢の人たちと、窮屈なおもいをしながら、夜が明けるのを待った人もいましたね。暗くて、とても寒い夜でしたね。心ぼそくなった人もいたと思います。全然寝られなかった人もいたことでしょう。おなかがすいてきたとき、食べるものがないひもじい思いをした人もいたでしょう。その時、他の県から届けられた毛布にくるまり、おにぎりやパンなどを分け合いながら食べて、おいしかった、もっと食べたいなと思った人もいるでしょう。「地震なんかもういやだ」と思っているでしょう。
そこで、校長先生は、3つのことをお話しします。
1つめは、皆さん、「よく頑張ったね。」ということです。
今お話したような苦しい生活の中で、皆さん、よく頑張って、お手伝いをし、助け合って、大切な、大切な命を守りましたね。よく頑張ったねということです。
2つめは、「この学校に転校してきた人たちを、温かく迎えてください。」ということです。
転校してきた友達の中には、大きな津波が襲ってきたために、家が流されたり、そこに住むことができなくなったりした人たちもいます。その人たちを、決して仲間外れにしないで、温かく迎え、早くお友達になってください。皆さんからの「もう大丈夫だよ。一緒に遊ぼう。」などの、優しい声掛けを待っています。
3つめは、「地震の被害を受けて困っている人や、津波で家を流されてしまった人たちに、いま、皆さんが、何をしてあげられるかを考えてください。」ということです。
荒町小学校は、幸いなことに、できたばかりの新しい校舎と体育館で、今日、始業式を行っています。しかし、同じ仙台市でも、津波で校舎が流されたり、壊れて使えなかったりしたために、他の学校の校舎を借りて、新学期をスタートする学校がたくさんあるのです。住む家がなくなり、学校の体育館などの避難所で生活している人々が今でもたくさんいるのです。
そのような人たちに、皆さんから勇気と励ましと生きる希望を伝えてほしいのです。
暗くて寒い夜を頑張った皆さんです。他の県や町から、食べるものや毛布などを届けていただいたときに感じた思いやりと優しさと励ましを、今度は、皆さんから伝えてほしいのです。みなさんが、何ができるのかを、一緒に考えてください。
千羽鶴を折るのもいいでしょう。励ましをいただいた方々に、お礼の手紙を書くのもいいでしょう。この大津波を忘れずに、一緒に頑張りましょうというメッセージを考え、張り出すのもいいでしょう。
心やさしい、荒町小学校のよい子の皆さん、今日の校長先生が伝えたいことは、これです。
「がんばろう宮城。できることから創めよう。」
それぞれの学年、学級で、話し合って、皆さんのできることを、ぜひ形に表してください。
お願いします。
今日は、午後から入学式があり、新しい1年生が入学してきます。温かく迎え、親切にしてあげてください。
それでは、いつもと違う、新しい学年のスタートです。皆さんの今日の張り切った気持ちと今年度の目標を忘れないで、この1年間をしっかり勉強していきましょう。
以上で、校長先生のお話を終わります。
【平成22年度】
新校舎落成記念式典
第6代の校舎が立派に完成し,快適に使うことができることに感謝しながら,これまでに賜った多々の支援に心より御礼を申し上げます。
1月22日(土)快晴のもとに多数のご来賓の皆様をお迎えし,新校舎落成記念式典を開催いたしました。
式典に先立ち,「雛鼓」の皆さんによる太鼓の演奏がありました。力強く軽快な太鼓の音のひびく中,児童に続き保護者の皆さん,地域の皆さんが次々に入場し,ちょうど中心演目にさしかかったころ来賓の入場となりました。演奏と口上,謡いによって式場がおごそかな雰囲気に包まれ,式は荘重にスタートしました。
明治6年,お寺や養賢堂手習道場の一部を借りてスタートした第1代校舎から138年の歳月を経て,これまでに6つの校舎が建てられてきました。
激動の明治時代には校地の移転に合わせて3度学校が建てられ,大正時代には1校舎,昭和に入って鉄筋コンクリートの1校舎,そして平成における今回の校舎と,合計6つの校舎になります。
時代状況が変化するなかで校舎も教育思想もいくたびか変わりましたが,変わらぬものは学校に寄せる人々の思いです。いつの時代でも校舎は地域の心であり,シンボルです。そして,校舎の歴史はそのまま地域の歴史でもあります。
私たちはその大事な校舎を使わせてもらっていることに思いをいたし,地域に根差した教育を進めていきたいと思います。
明けましておめでとうございます
校舎・校庭の整備状況をお知らせいたします
平成23年が明けました。例年にも増して長い冬休みが明け,子どもたちはそれぞれに新年への期待を抱えて登校いたしました。
さっそく学習がスタートしますが,1月22日(土)には新校舎落成記念式典を開催いたします。子どもたちとともに改めて新校舎を使うことができる喜びを分かち合いたいと思います。
これまで新校舎の建築のためにご支援・ご協力を賜りました,地域の皆さま並びに同窓生の皆さまに,心より御礼を申し上げます。
校庭整備が順調に進んでおります。以下に校舎・校地の状況を報告させていただきます。
T イチョウの木の展示
昨年の暮れにイチョウの木を伐採しましたが,その幹の一部を「みんなの広場」(1階)に展示してあります。「みんなの広場」は玄関奥の吹き抜けのスペースです。ご来校の折にはぜひご覧ください。
中央の幹(左から2番目)にはくぎが打ち込まれております。いつの時代に,何の目的で打ったものか分かりません。釘の頭が樹皮の中に入っていますので,相当前に打たれたものと思われます。
U 太陽光発電システム 稼働
太陽光発電システムが稼働し始めました。ここで生産される電力はすべて本校で使用しております。本校使用の電力のほぼ半分はまかなえるということです。なお,生産される電力量などを知らせる表示板が,昇降口正面にありますのでご覧ください。
V 国道側,荒町通り側からの展望
旧校舎があった場所が現在は工事車両の出入り口になっています。この出入り口から校庭まで整地され,展望がきくようになりました。荒町通り側からは「知新 仙台市立荒町小学校」の校名がよく見えるようになっています。
W 暗渠排水工事
現在,校庭にコンクリート製の浸透溝を埋め込む作業が行われています。南側に一列とさらに校庭の周囲を囲む形,コの字型に一列埋め込まれています。この後,校庭中央部分の工事に入ります。
なお,事故を防ぐため校舎と校庭との間に仕切りフェンスが張られており,現在は校庭が使用できません。ただし,校庭は避難場所にもなっていますので,緊急用の出入り口が設けられています。
「すずかけ」の若木
夏休みが終わり,学校に子どもたちの元気な声がもどってきました。
今年は例年にない猛暑で,子どもたちの顔・腕は黒く日焼けし,たくましくなってもどってきました。猛暑はもう少し続きそうです。学校ではしばらくの間,暑さ対策として水筒持参を奨励いたします。また,登下校時や校庭での遊びには帽子を着用させたり,炎天下では時間を決めて短時間の活動としたりするなどの安全対策を実施します。
7月末に,本校の元保護者の方から「すずかけ」の木の若木をいただきました。本校の校庭に立っている「すずかけ」(プラタナス)からさし木で育てたもの1本,種から育てたもの4本の合計5本です。いずれも3年経過しております。
この1ヶ月の間に葉の数も大きさも増してきており,背丈については21センチも伸びたものもあります。暑さにまけずに成長する力に驚かされます。
また日盛りの時間帯には葉の先を丸めるようにじっとしていて,夕方涼しくなったころに水分をもらうとめいっぱい葉を広げる姿は,どこか子どもたちの姿にも似ていると感じました。
この夏休みに子どもたちは大きく成長しました。もちろん,体の成長は目に見えて分かります。しかし,それだけではありません。目に見えない心の成長もあったはずです。自分で計画したことをそのとおりに実行したり,家族の一員として家の仕事をしたりすることで子どもは成長します。毎日,同じように見える生活の中にこそ成長の種はあるものです。
これから始まる1学期後半の生活に,それら成長の様子があらわれてくるものと期待しています。
「すずかけ」は本校のシンボルツリーです。次世代を担う子どもたちの姿をその若木に重ねながら成長を見守り,教育活動を進めてまいりたいと思います。
開校記念「白萩ゆうゆうフェスティバル」
7月3日は本校の開校記念日です。明治6年に開校し,今年満137年を迎えました。記念日を前に,本校の開校当時と今を改めて考えてみたいと思います。
「明治6年5月創めて仙台区三百人町常林寺内に藩学養賢堂手習道場の一部を移転して仮校舎とし第2大学区第一中学区一番三百人町小学校と称す」
本校の「沿革誌」はこの記述から始まっています。開校は7月ではなく,5月となっています。では,7月3日が開校記念日になっているのはなぜでしょうか。このことについて沿革誌は触れていませんが,さまざまな資料からすると,明治の「学制」を受けて正式に開校したのが7月3日で,5月には実質的に開校していたということのようです。当時の科目は読書,算術,習字の三科目で「学科担任制」でした。今の教科担任制のことでしょうか。三科目をそれぞれ専門の先生が教えていました。校長という職名はなく,それに代わる教授取締を「読書」担当の佐藤文七氏が担いました。
137年後の7月2日,私たちは開校記念日を前にして児童会祭り「白萩ゆうゆうフェスティバル」を実施しました。上学年の児童が独自の「店」を開き,下学年の子どもたちに遊んでもらうというものです。科学や工作,スポーツゲーム,宝さがし,お化け屋敷に手芸など,全校で楽しみました。
これには店を繁盛させる工夫やアイデアなどさまざまな努力が必要です。客に楽しんでもらうためのわかりやすい説明や要求にこたえる対応力も求められます。お客さんへの気遣いも要ります。一方,客になる下学年の子どもたちには,ルールを理解し,面白さを味わう力が必要となります。面白さが分からないと,たくさんの店を漂流するだけになってしまいます。
全校児童が組織的・目的的に活動し,これまでと違う自分を表現し,発見していました。また,ちょっとした勤労観が養われ,子どもたち自身による「自分づくり教育」と言えるかも知れません。
137年前と比べると教科数は格段に増えました。昔はなかった教科外の活動もあり,幅広く充実しています。明治の「学制」は「身を立る財本(もとで)」として学問を学ばせようとしましたが,現在は「生きる力」を養成することを目的にしているのです。

パリ万博と校舎
6年生の皆さんが旧校舎に「思い出をいっぱい ありがとう」というメッセージを掲げてくれました。荒町側,国道側,体育館側の3箇所から見えるように,壁面に掲げてあります。気持ちがよく表れているメッセージです。
旧校舎とはまもなくお別れしなければなりません。今のうちにしっかりと胸に刻んでおきたいものです。
この旧校舎は荒町小学校の5番目の校舎です。4番目は木造の校舎で,その写真は今も残っています。しかし,それ以前のものはありません。一体,どんな校舎だったのでしょうか。
1番目の校舎は,三百人町にある常林寺を借りて使ったという記録があります。初めは庫裏を借り,その後は本堂も使いました。ですから,お寺そのものが校舎でした。
では,2番目,3番目はどうだったのでしょうか。実は,2番目はまったく分かっていません。2番目は荒町58番地に場所を移し,「知新小学校」として校風をつくってきた校舎です。
3番目の校舎はどうだったのでしょうか。最近,それを想像できる資料を見つけることができました。
それは,宮城県公文書館にある資料で,121前にフランスのパリで開催された第4回万国博覧会に,荒町小学校から校舎の写真を送ったという文書です。
浅学を顧みずまた間違いを恐れずに,その概要を記します。
パリ万博の前年,荒町尋常小学校(当時の校名)の校舎写真(「大判4つ切り1枚」と記録されています。)は,宮城県に送られ文部省を経て万博に出品されました。それには説明書きが添えてあって,次のようなことが書かれていました。
前面一棟は112坪2階造,東には1階建ての建物があり,西には2階建ての棟があって全部で16教室,生徒は800人である。南には1階建ての建物があり,ここは子どもたちの昇降口や事務所,応接室などになっている。校舎の屋根は瓦葺きで,外壁には白ペンキが塗られている。
校舎の姿が見えるようです。
この年開催の第4回パリ万博は,入場門として建てられたエッフェル塔やエジソンの白熱電球が話題を呼び,大盛況でした。そうした中に荒町小学校の校舎写真が展示されたわけです。荒町小学校の校舎は,世界の人々の目にはどのように映ったのでしょうか。出品した写真が今も残っているのであれば是非見てみたい,そんな思いに駆られます。
まもなく5番目の校舎が解体されます。4年の歳月をかけて建築し,雄大で清らかな景観に一同ひとしく心をうたれたという私たちの校舎。屋上に立つと愛宕山は指呼の間に迫り,仙台平野をへだててはるかに太平洋の波頭が光って見えたという自慢の校舎。今のうちにしっかりと目に焼き付けておきたいものです。
校舎感謝の会
5月を迎え,ようやく初夏らしい日差しが感じられるようになりました。
真新しい校舎が初夏の光に輝き,美しく映えております。
新年度がスタートして,はや1ヶ月が経過しました。年度当初,教室配置がまだ十分に分かっていなかった子どもたちも,今ではそのだいたいを理解し,自分たちのものとなった感触をつかんできているようです。
管見によれば,本校舎は第6代目となります。初代は,明治6年7月の三百人町常林寺内に開校した「第2大学区第1中学校区一番小学校」校舎です。以下,順番に記すと次のようになります。
2代目:明治9年5月の荒町58番地の「知新小学校」校舎。
3代目:明治14年竣工の「荒町小学校」校舎。
4代目:大正4年,現在地に新築移転の校舎。
5代目:現在,「旧校舎」と呼んでいる鉄筋コンクリート造りの4階建て校舎。
6代目:平成22年1月竣工の現校舎。
学校の思い出は校舎とともにあるものです。友達との交流や賞・功績などの思い出が語られるとき,そこには決まって校舎があります。校舎が写った一枚の写真からさまざまな思い出が沸いて出てくることも珍しくありません。校舎には児童の数だけ思い出が詰まっています。
旧校舎とのお別れ会を6月に予定しております。愛着ある旧校舎。中央階段が特徴的で美しい5代目校舎とのお別れ会を「校舎感謝の会」として実施します。
現在通う子どもたちにとっても思い出深い旧校舎です。児童会が計画を練り実施することになりますが,地域の皆さんとともに別れを惜しみたいと思います。
併せて,この会には旧校舎から新校舎への引き継ぎの意味も込めております。荒町小学校の伝統を引き継ぐとともに,新校舎のもとで一人一人がますます活躍することを願い実施いたします。
平成22年 5月 6日