平成22年度 共同研究計画
1 研究主題
「生きる力」をはぐくむ 豊かな学びをつくる
− 国語科・算数科の授業改善を通して −
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2 主題設定の理由
(1)今日的な教育課題から
平成20年1月に出された中央教育審議会答申において,平成8年の答申同様,「生きる力」をはぐく むことが強調されている。この「生きる力」とは,確かな学力を基盤とした力であり,以下の4点を主な 内容としている。
○基礎・基本を確実に身に付けること
○自ら学び、自ら考え,主体的に判断し、行動し,よりよく問題を解決する資質や能力
○自らを律しつつ、他人と協調し,他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性
○たくましく生きるための健康や体力
答申では,「『知識基盤社会』の時代などと言われる社会の構造的な変化の中で『生きる力』をはぐく むという理念がますます重要になってきていると考えられる。」と述べられている。
教育基本法や学校教育法が改正され,そこで示された教育の基本理念は「生きる力」の育成である。今 回の学習指導要領の改訂においても,現在の子供たちの課題への対応の視点から,「生きる力」という理 念の共有が重要であるとされ,「生きる力」をはぐくむための授業の改善が求められている。
(2)本校の教育目標から
本校の教育目標は「夢いっぱいの荒町小学校〜ひびき合う心 学び合う子供 みがき合う教師〜」であ る。「…合う」という言葉には,子供どうし,子供と教師,あるいは教師どうしがよりよくかかわり合い ながら学校をつくっていきたいという願いが込められている。
こうした目標や願いを実現していくためには,学校生活の核である授業の改善が重要である。授業の中 で一人一人の考えや思いが生かされ,先生や友達に認められる経験を重ねることにより自己効力感をもつ ことができ,学習の基盤である意欲がさらに高まり,より豊かな学びへと発展していくものと考える。
(3)子供の学習の様子から
学力調査において正答率の面では大きな課題が見られなかった反面,全国的に正答率が低い問題や複雑 な問題,記述式の問題になると無回答が多くなる傾向が見られた。質問紙の回答からも,自分の考えを書 いたり話したりすることに対してやや抵抗を感じている様子がうかがえる。これは,学力の重要な要素で ある学習意欲や自分の考えを表現しようとする態度,粘り強く取り組む態度の点で課題があることを示し ている。
子供一人一人に目を向け,子供の考えを引き出し,友達とのかかわりの中で認めていきながら学びへの 意欲を高めていく指導が求められている。
(4)昨年度までの研究から
本校では,平成20年度から2年間,仙台市教育委員会の認定を受け,豊かな学びを求め国語・算数
の授業改善を行ってきた。本校が求めた豊かな学びとは以下の通りである。
○自分の考えや意見を自分のことばで相手に分かりやすく表現すること
○友達とのかかわり合い,多様な考えを受け止めながら自分の考えを深めていくこと
○学んだことを次の学習や生活の中に進んで生かし活用していくこと
○進んで調べたり確かめたりするなどの学びに対する意欲をもつこと
○充実感や達成感,成就感など学ぶ楽しさや分かる喜びを味わえること
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こうした学びから,一人一人の子供が学習集団の中で主体的に学ぶとともに,友達との学び合いを通し て,自己の学びをより広げ,深め,その学びを様々な場で生かしていくような豊かな学びを展開していく ことによって,「生きる力」を育んでいけると考え取り組んできた。
初年度の実践から以下の4点の課題が明らかとなり,昨年度はその課題解決を図る授業実践を行ってき
た。
@子供の考えをどのように見取り,授業に生かしていくか。
A学び合いを活発にするための発問や指示の在り方,学習形態はどうあればいいか。
Bノート指導の在り方はどうあればいいか。
C相手意識や目的意識をもたせた話し方や聞き方をどのように育成していくか。
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2年間の実践から,子供一人一人の学びが高まり,それが集団の学びへ働きかけ,再び子供一人人の学 びが促進されることを確かめることができた。また,こうした一連の学びを通して,子供が自分の考えを 一層広げ,深めていくと同時に,学ぶ楽しさや喜びを感じさせるといった成果を得ることができた。
一方,国語部・算数部として研究を進めてきた結果,相互理解が十分でなく,各部の成果・手立てを共 有することが難しかった。そこで,本年度は昨年度までの研究の成果を継承・共有することが必要である と考えた。
以上のことから本主題を設定した。
3 研究目標
○ 一人一人の子供が友達とかかわり合いながら豊かな学びを展開する授業の在り方を,実践を通して探る。
○昨年度までの研究成果を,実践を通し検証するとともに,その手立てについて共有化を図る。
4 めざす児童の姿
○自分の考えを表現することができる児童
○学び合いを通し,自分の考えを広げたり深めたりすることができる児童
5 研究の視点
@単元全体の指導内容を精選した授業づくりの工夫 |
国語部会 |
算数部会 |
・身に付けさせたい言語能力の明確化と指導過
程の在り方 |
・目的を明確にした算数的活動の工夫
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A教科の特性を生かした学び合いの手立ての工夫 |
・子供の学びを見取り,学び合わせる指導の工夫
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・豊かな学びを支える自力解決,集団解決の在り方
・学びの振り返りを生かした指導の工夫 |
B昨年度研究成果の相互検証と手立ての共有化
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6全体構想図 平成22年度 共同研究計画
研究全体構想図
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今日的な課題 |
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児童の実態 |
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学校教育目標の具現化 |
・学習指導要領の改訂。
・思考力,判断力,表現力の育成。
・生きる力の理念の継承。
・言語活動の充実。
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・知識はあるが,学習意欲は必
ずしも高くない。
・自分の考えや思いを表現する
ことが苦手。
・友達とかかわりながら考えを
深める力が弱い。 |
・かかわり合いながら確かな学
びをはぐくむ。
・授業改善を通し,児童一人一
人が自己効力感をもち,学習
意欲を高める授業を展開する。
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| 研 究 主 題 |
「生きる力」をはぐくむ 豊かな学びをつくる
−国語科・算数科の授業改善を通して− |
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めざす児童像 |
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・自分の考えを表現することができる児童
・学び合いを通し,自分の考えを広げたり深めたりすることができる児童
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研究の目標 |
○ 一人一人の子供が友達とかかわり合いながら豊かな学びを展開する授業の在り方を,実践を通して探る。
◎昨年度までの研究成果を,実践を通し検証するとともに,その手立てについて共有化を図る。
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| 研究の視点 |
| @単元全体の指導内容を精選した授業づくりの工夫 A教科の特性を生かした学び合いの手立ての工夫 |
国 語 部 会 |
算 数 部 会 |
・身に付けさせたい言語能力の明確化と指導過程の 在り方
・子供の学びを見取り,学び合わせる指導の工夫 |
・目的を明確にした算数的活動の工夫
・豊かな学びを支える自力解決,集団解決の在り方
・学びの振り返りを生かした指導の工夫 |
◎昨年度研究成果の相互検証と手立ての共有化
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| 研究の方法 |
@学び合いを通し,思考の深化と拡大が図れるよう,国語科・算数科を中心に授業改善を行う。
A昨年度までの研究成果を部会相互で検証・共有し,一般化を図れるよう,研究をクロスオーバーさせ, 授業研究を行う。授業研究は原則として教員全員が実施する。 |
| 年次計画 |
<1年次> 学び合い・かかわりを通して一人一人の考えが広がり,深まる授業の在り方を探る。
<2年次> 学び合い促進のための授業の在り方を探る。(ノート指導,発問や指示等実践の積み重ね)
<3年次・本年度> 部会相互の研究成果の検証・共有による一般化 |